選ばれるお菓子教室へ──集客が変わる“ストーリー”3つのステップ

【選ばれるお菓子教室】第4回

ストーリーは、誰に届けるのか?

こんにちは。
お菓子教室「ラトリエ・ドゥブルヴェ」主宰の河田若葉です。

今回は“選ばれるお教室”シリーズの第4回。

前回までの記事は・・・

ストーリーのない【お菓子】なんて、いらない

ストーリーのない【お教室】なんて、いらない

スタイリッシュ・デコレーション講座の誕生ストーリー

前回までの記事で、
「ストーリーのないお菓子やお教室は、選ばれにくい」
というお話をしました。

さらに、私自身のストーリーがどのように見つかった
のかについても書いてきました。

今回は、その続きです。

  • ストーリー、どうやって見つける?
  • そのストーリー、誰に届ける?
  • どうやって届ける?

この3つはつながっています。
ストーリーは「語ればよい」というものではなく、
“誰に語るか”
“どう語るか”
があってこそ、相手の心に届くのだと私は思うのです。

ストーリーの見つけ方「自分のストーリーって何だろう?」

そう考えると、難しく思えてしまうかもしれません。
でも、実はヒントは身近なところにあります。

たとえば、私が自分のストーリーに気づいたきっかけは、
ある時、コンサルタントの先生から言われた何気ないひと言でした。

「若葉さんの場合、デコレーションに特化したコースなんかもアリね!」

これがきっかけで、自分が伝えたい世界観が明確になっていきました。

つまり、
自分のストーリーは、
「人に言われて気づく」ことが多いということ。

そして、最も強力なヒントになるのが、
「あなたを選んでくれた人の声」なのです。

お教室を続けていると、
「なぜ、私を選んでくれたのだろう?」
と思うことがありますよね。

それを、直接聞いてみてください。

「どうして私のレッスンに通おうと思われたのですか?」
「どんなところがよかったと感じましたか?」

一人でも、二人でも構いません。

“あなたを支持してくれる人”の声には、
あなた自身のストーリーの原石が眠っているのです。

たとえば、こんな声をかけられたら・・・

「材料が少なく、手順もシンプルなのに確実に美味しい」
「家での再現性が高く、子どもにも喜ばれて嬉しい」

「材料が少なく、手順もシンプルなのに確実に美味しい」
「家での再現性が高く、子どもにも喜ばれて嬉しい」

▶ 例1:時短でも美味しい!の声

こんなふうに言われたとしたら、

→ もしかして、あなた自身もかつて忙しい毎日の中で、
“短時間でもちゃんと美味しいものを作りたい”
という想いが強かったのでは?

→ 無駄遣いは嫌だけど、美味しさには妥協したくない“こだわり派”かも?

▶ 例2:理系的で信頼できる、の声

「実験データを示しながら、科学的根拠のあるレッスンがありがたい」
「自分が教える時にも自信をもって伝えられそう」

こんなふうに言われたとしたら、

→ もしかして、あなたは理系出身? 実験好き?
→ 正確で安心感のある教え方に、自分らしさがあるのでは?

このように、生徒さんの言葉から“自分のストーリー”が浮かび上がってくるのです。

そのストーリー、誰に届ける?

ここがとっても重要です。

どんなに素敵なストーリーがあっても、
「誰に届けるのか」がぼんやりしていると、
届くべき人に届きません。

そして、万人に響くストーリーなんて存在しません。

だからこそ、
「私のストーリーに共感してくれる“誰か”」
を明確にする必要があります。

ここで、さきほどの“声”がまた活きてきます。

あなたを選んでくれた人。
その人の背後には、同じような想い・悩み・願望を持つ人が
たくさんいると考えてください。

その“ひとり”が、
「あなたが届けたい“誰か”」の代表なのです。

私はよく、

「自己開示は恋愛に似ている」
とお伝えしています。

好かれたい。でも嫌われたくない。
だからといって無難なことしか言えない。

……それでは、誰にも強くは響きません。

共感してもらえる相手が見えていれば、
そこに向かって“届け方”が定まっていきます。

ストーリーを、どう届ける?

ここまでで、
・自分のストーリー
・それを届けたい相手
がはっきりしてきました。

では、どうやって届けましょうか?

答えはシンプルです。
「その人たちに届く場所・言葉・表現を選ぶこと」

私がよくお伝えしているのは、
「無理なく、でも戦略的に発信を整える」こと。

たとえば、

  • Instagramの自己紹介欄に“誰のための発信か”を明記する
  • 日々の投稿で「その人が知りたいこと」を一貫して発信する
  • 生徒さんの声を掲載して「共感ポイント」を見せる
  • 写真や色味、フォントなどを“その人”に響くテイストに揃える

これは女性誌の表紙を想像するとわかりやすいです。
20代向けと40代向けでは、
文字のフォントも、写真の色味も、まったく違いますよね。

同じように、
“あなたのストーリーを必要としている人”
に合わせた発信を整えていくことで、
ちゃんと「選ばれる」教室になっていくのです。

最後に… “伝える”前に“見つける”

インスタで毎日発信しているのに、
なかなか申し込みにつながらない…
そんな方の多くは、
“自分のストーリー”が定まっていない、
“届けたい相手”が見えていない、
“どう伝えるか”が整理されていない、
このいずれかの段階でつまずいていると感じます。

でも、どれも難しいことではありません。

大事なのは、
「声を聞くこと」
そして、
「その声に耳を傾け、自分を見つめること」

誰にでも、“選ばれるストーリー”はあります。

あなたのお菓子やお教室が、
必要としてくれる“誰か”に届きますように。

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