こんにちは、お菓子教室「ラトリエ・ドゥブルヴェ」主宰の河田若葉です。
今回は、“選ばれるお教室”シリーズの第3回。
前回までの記事は
ストーリーのないお菓子なんて、いらない
https://latelier-w.com/entry-1736/
ストーリーのないお教室なんて、いらない
https://latelier-w.com/entry-1782/
では、私自身のストーリーは?
ということで、今回は
「スタイリッシュ・デコレーション講座」
が生まれた背景について、お話ししたいと思います。

スタイリッシュ・デコレーション講座の誕生のストーリー
気ままなお菓子教室、からの転機
お菓子教室を始めて20年。
長らく私は、「今、私が作りたい・食べたいお菓子」と
いう気持ちに従ってメニューを決め、
レッスンを開催してきました。
とはいえ、自分では意識していなくても、
オリジナルレシピを出すこと自体も
“自己開示”のひとつです。
結果的に「若葉さんっぽい」と感じてもらえる
個性がにじみ出ていたのだと思います。
その個性に共感してくれた方がレッスンに来てくださる。
それが教室のカラーを形づくっていたのでしょう。

ですが、この時点では自分ではそれを言語化は
できていなかったのです。
私らしさって何だろう?
実はあまり考えてみたこともなかったのです。
コースレッスンと向き合う中で生まれた“問い”
コロナ禍でレッスンを休止していた頃、
時間ができたことで
「コースレッスンを作ってみよう」と
考えるようになりました。
コースレッスンは以前より作ってみたいと
思っていました。
ですが、コースを作り上げる
ということがそれなりに準備が必要で、
ハードルが高い。
来月のことだけ、都度都度考えるのではなく、
継続型の講座ではコンセプトや構成、
生徒さんのニーズがそこにあるのか、
ちゃんと考え直さないと
いけない気がしたのです。
そして、それをきちんと伝えるための案内ページ、
つまりLP(ランディングページ)も必要になる。
そのとき、私の中に疑問が湧きました。
「私はなぜこの講座を作るのか?
どんな思いで?どんな人に届けたいのか?」
その問いに答えることこそが、
ストーリーの発見であり、
言語化の必要性を痛感したのです。
ですが、そのときの私は、
自分自身の想いや強みを
まったく言葉にできていませんでした。
コンサルタント先生との出会いと“気づき”
モヤモヤを抱えながらも
「なんとか前に進みたい」と思っていた私が、
相談することに決めたのが――
教室集客コンサルタントの高橋貴子先生でした。

貴子先生は、もともと営業職として
第一線で活躍されていた、
バリバリのビジネスパーソン。
その後、ご自身でも教室業を立ち上げ、
実際に教室運営で成果を出されたご経験をお持ちです。
その実践と理論の両方に裏打ちされたノウハウを、
多くの先生方に伝えておられます。まさにプロ中のプロ。
ちなみに現在の貴子先生は、
教室集客の枠を超えて、
女性の起業支援やリブランディングにも
幅広く取り組まれています。
「ビジネスの立ち上げ」から
「ブランドの再構築」まで、
現場に寄り添いながら支援してくださる、
頼もしい存在なのです。
そんな先生だからこそ、
私の直感はすぐに「この方にお願いしたい!」
と動きました。
ビジネスの視点をしっかり持ちながら、
教室という現場のことにも深く理解がある――
そんな方にこそ、私は導いてほしいと、
自然に思えたのです。
そんな貴子先生との最初の面談
先生が私のSNSなどを見て開口一番、
「若葉さんの場合、デコレーションに特化したコースなんかもアリね!」
と言われたとき、正直、私は戸惑いました。
「え、デコレーション?
なんか“見た目重視”って感じでちょっと違う気が…」
そう思った私に、貴子先生はこう言いました。
「“美味しい”なんて、当たり前じゃない!
その先に“選ばれる理由”が必要なんです」
この言葉は、私の中に深く残りました。
他人からの視点がくれた「本当の自分」
確かに。 美味しいのは当たり前。
「美味しいお菓子の作り方をお教えします。」
だけでは何も伝えていないに等しいですよね(笑)
それだけじゃ届かない。
じゃあ、私が本当に伝えたいことって?
その問いに向き合ったとき、驚くことに気づきました。
──確かに、私、デコレーション好きだわ!(笑)
- 旅行で訪れたアルハンブラ宮殿の壁を見て
「この唐草模様、チョコで描けないかな」と考える - 江戸の浴衣や和柄手ぬぐいの文様を見て
「これ、焼き菓子の表面に描けないか」と妄想する - DIYショップで工具や部品を眺めながら
「これ、型代わりに使えそう」と思ってしまう
誰にも頼まれていないのに、頭の中では
いつもデコレーションのことばかり考えている。

自分では“特別好き”と意識していなかったけど、
実はすごく情熱がある分野だったんですね。
これは、私が今、生徒さんのLP制作を
サポートする時も心掛けていることです。
他人の視点があって初めて、
自分の本当の強みに気づけることがある。
私もまさに、貴子先生にその“引き出し”をしてもらったのです。
「センス」じゃない。「ルール」だ!
実際、私は自身、絵が得意なわけではないし、
特別な美術教育を受けたわけでもありません。
でも、頭の中では
「この配置はバランス悪いな」
「ここに余白がほしいな」と、
いつも考えている自分がいたのです。
そんなときに出会ったのが、
書店でふと手に取った『デザイン入門教室』という一冊。
- デザインにはルールがある、センスじゃない
- センスよりも大事なこと‐伝わるデザイン、
心に残るデザイン - デザインはあくまでも手段であって、目的ではない
この「デザイン」という言葉、
お菓子作りにおける「デコレーション」に置き換えて、
そっくりそのまま当てはまるのです。

この一言に、雷に打たれたような衝撃を受けました。
デザインの基本として紹介されていた以下のキーワード:
- コントラスト
- 余白
- シンメトリー
- 配色
すべて、私が日常的にデコレーションで
意識していたことだったのです。
この本を読んだ瞬間、
「あ、これ、お菓子のデコレーションにも
完璧に使える」と確信しました。
伝えたい人が伝えられるように
この発見から、
「センスではなく、ルールでデコレーションを伝える」
講座づくりが始まりました。
苦手意識がある人は、まずルールを覚えればよい。
一方、感覚でできる人は多い。
でも、感覚を人に伝えるのは難しい。

だからこそ「言語化して、体系化する」ことが
求められるのです。
実際に講座を受講してくださった方からも、
「感覚的にやっていたデコレーションを、若葉先生が言語化してくれたおかげで、私も生徒さんに伝えられるようになった」
というお声をいただきました。
まさに私の狙い通りでうれしかったです。
講座の特徴と想い
この『スタイリッシュ・デコレーションオンライン講座』の特徴は、
以下の通りです:
- レシピ+動画で、自分のペースで実習が可能
- 月1回のZoom講義で「デコレーション理論」を資料付きで深掘り
- 写真を使って、デコレーションのポイントを視覚的に解説
そして何より大切なのが、
センス < 目的+ルール
という考え方。
苦手意識があっても大丈夫。
ルールを知れば大丈夫。

美しさを“感覚”から“仕組み”へと
落とし込みたい方、
そして、「言語化して伝える力」を高めたい先生方に、
ぜひ受け取っていただきたい講座です。
内容にご興味ある方はぜひ、LPを見てみてください!
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